今日は京都句会の日でしたが関西を直撃した台風21号のため中止になりました。
急遽ネットで句会をするということとなり、今朝投句一覧が配信されました。
すでに(今晩締切ということもあり)続々と選句ファイルが届いています。
機転の利く幹事さんに感謝です。
名古屋は午後から風雨が激しくなり、午5時半ごろに静かになったのでこれはチャンスと歯医者に行ってきました。
今現在(10時半)、一時間ほど前からまた雨が雷を伴って激しくなりました。
選句は11名全員すでに出そろい、私の句は全部に点が入り、主宰の特選もいただきました。
京都句会河原地英武主宰選
水差の蓋は芋の葉野点席 惠光
蓋が芋の葉とは野趣があっていいですね。
白昼の月みづ色に原爆忌 俊雄
幻想的な景が、この特別な忌日に合いそうです。
木乃伊佛祀る岩屋や秋の蝉 佳子
奥深いところにある聖地を想像しました。
あんぱんの中の虚ろや獺祭忌 万里子
季語が合っているかどうか難しいところですが(もちろん子規があんぱん好きだったことは知っておりますが)、類例のないあんぱん句。
特 新涼や起重機あをき煙吐き 徒歩
自然と人工が混然一体となっているところが魅力的です。
佳き風に飛立ちさうや秋薔薇 英武
兼題「初月「身に入む」「とろろ汁」の投句一覧も送られてきました。
兼題句会河原地英武主宰選
白がねの波や湖畔の初月夜 俊雄
「白がねの波」と初月が鮮やかに呼応していますね。調べもよく美しい句。
友逝きて酒の身にしむ我が身かな 忽布
「身にしむ」を中七に持ってきて、たいへん上手な仕立て方だと感心しました。感慨も共感できます。
とろろ摺る母の事など話しつつ 惠光
小津映画の一場面を思わせるようなしみじみとした情景です。力みのない自然体の感じもいいですね。
南座の覆ひ取れしよとろろ汁 英武