階に散る紅葉ふみしめ毘沙門へ 惠光
薄紅葉一切経蔵林中に 秋麦
冬日差金雲の間に膝正す 佳子
俵ごと御堂に供ふ今年米 英子
沓脱ぎの大石白し暮の秋 万里子
七尺の槍に螺鈿や秋気満つ 哲半
行く秋や護摩に煤けし格天井 徒歩
毘沙門に燭たてまつる百舌日和 俊雄
らふそくの火先割れたり冬座敷 英武
川端俊雄さん新同人のお祝い会
お祝い句
金秋の山科へ友祝ふ旅 悦枝
秋晴や明日香を訪ね語り合ふ 惠光
豊の秋叡智の人は同人に 英子
色変へぬ松の根張れる巌かな 万里子
恰好良く老いてゆきたや冬の月 忽布
伊吹嶺に宿りせむとて小鳥来る 秋麦
重陽や言の葉風を身に受けて 徒歩
2018 火星大接近の年
いち早く火星を見つく秋の宵 哲半
色あせぬ紅葉のしをり冬麗 佳子
秋耕の鍬頂へ到るまで 英武