伊吹嶺12月号

遠峰集の私の五句です。
 指届く隣家の庭の無花果
 けふの日の沈むみづうみ蘆の花
 紫苑咲く売ると決めたる母の家
 新蕎麦や旧街道をさらに逸れ
 露の夜や瓶に沈める波布の顔
 
「指届く隣家の庭の無花果に」は「手の届く隣家の庭の無花果に」でしたが掲句のように添削が入りました。
<手の届く>は慣用句ですし、<指>の方が景がはっきりします。助詞も省略されてうんと良くなりました。
ありがたいことです。