2024-03-28から1日間の記事一覧

死人焼く火加減上げて山桜  茨木和生

伊吹嶺4月号の風光集は久しぶりの6句。 人日や見知らぬ人に名を呼ばれ 「老衰」と死亡診断冬ともし 冴ゆる夜の亡母の小さき足洗ふ 火葬炉の鉄扉閉ぢたる寒さかな 人ひとり焼く間の冬日濃かりけり 手袋を脱いで真白き骨を選る 「人ひとり」の句は、タイトル…