作日の名古屋城

15メートルはあろうかという木の藤の花 鷹の巣の断崖藤の花かけて 山口青邨

伊吹嶺4月号より私の5句 ストーブのにほひの中のギタリスト 脈探るナースの指や草城忌 白髪なほ白髪となりて寒明忌 うすらひの皹八方に光りけり 春コート脱ぐや祝ひの末席に

子らの声弾む鴨川初つばめ 悦枝 口々に草の名云ひて蝶の昼 万里子 山葵の花 しづかさの中の水音蝶生まる 徒歩 春の蝶堰の光に見失ふ 哲半 ひとひらの花黒髪に少女めく 俊雄 風一陣青き天より春落葉 秋麦 連翹や京のみ空は真青なる 忽布 花の雲抜けて比叡の尖…