2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

死人焼く火加減上げて山桜  茨木和生

伊吹嶺4月号の風光集は久しぶりの6句。 人日や見知らぬ人に名を呼ばれ 「老衰」と死亡診断冬ともし 冴ゆる夜の亡母の小さき足洗ふ 火葬炉の鉄扉閉ぢたる寒さかな 人ひとり焼く間の冬日濃かりけり 手袋を脱いで真白き骨を選る 「人ひとり」の句は、タイトル…

『ザ・バットマン』

ムービープラスでマット・リーヴス監督の「ザ・バットマン」を見始めたのですが。余りにも内容も映像も暗すぎるので途中で断念。クリストファー・ノーランのバットマン三部作が良かっただけに残念。クリストファー・ノーランですが、昔に比べ映画監督に無頓…

まだ出来る爪立ち歩き草青む  岡本眸

今日は鶴舞公園に行って来ました。 ご婦人から「まだ早いですね」と声を掛けられ、円墳の下萌を熱心に見ていた私は、「はて、何が早いのかな?」と思ったのですが、桜のことでした。 見ると、花の芽の先がわずかにピンクになっていました。

嵯峨野路に袖すりあふも竹の秋 鈴木真砂女

久しぶりに歩いてきました。

3月京都句会 義仲寺吟行

今日は雨の寒い中、近江膳所の義仲寺での吟行でした。 まだ芽柳の門前 雨ふふみ天へ挙れり牡丹の芽 哲半 御文庫に鍵穴二つ木瓜の花 範子 春泥にすべつて掴む巴塚 伽葉 あな細き翁の杖や春時雨 徒歩 扁額も桜も古りて春寒し 悦枝 料峭や文庫の黒き鉄扉閉づ 万…

伊吹嶺3月号

風光集より私の5句 幼子の深き眠りの聖夜かな 年の瀬や町に書店のひとつ消え 数へ日や若き御霊に「お〜いお茶」 忘年やダウンライトの二人席 福引の当たりの鐘に恥じらへり 昨年から始まった栗田前主宰選の「寒月賞」。速報上位5編以外の高点12編の中に私の…