俳句

寒の雨煙の上を白く降る  篠原温亭

名古屋は冷たい雨が降っています。 今日は店の帳簿の作成に黙々と励んでいました。

すぐ反古のたまる屑籠初仕事  稲畑汀子

今日は仕事始めでしたが、明日明後日とまた休みです。

帆船に四日の風のゆきわたる  黛 まどか

髪に浮く二日のうすき埃かな  鈴木真砂女

日当たりの悪い我家も午前中は日の当たる自分の部屋でぬくぬくとしています。

かれらにも元日させん鳩すゞめ  一茶

町内では鴉がひと際高く鳴いていました。 このところ身辺に災難が多いので、午後は熱田の秋葉山へ行ってきました。 毎年熱田神宮の初詣の時に寄るのですが、今年は喪中なので秋葉山だけです、

掛取のひとり戻らぬ晦日蕎麦  河前降三

我家の晦日蕎麦はカップ麺です。 インスタントラーメンの年もありました。。

年の瀬のうららかなれば何もせず 細見綾子

私は31日まで仕事です。

伊吹嶺一月号

風光集の5句です、 葭紙の薄きかなもじ秋気澄む 空つぽの野外ステージ後の月 老人に日差移れり柿の秋 妻をらぬ午後のひと時おもとの実 露の夜や研ぎ跡匂ふ和剃刀

定位置に着ぶくれ宝くじを売る 三木夏雄

この出逢ひこそクリスマスプレゼント  稲畑汀子

KITTE名古屋

伊吹嶺12月号

今月の風光集は六句でした。 晴朗や九月の風を寝間に入れ まだ坂の上ある齢小望月 十六夜や小さ木箱のリボン解く 下書きの鉛筆選ぶ夜長かな 老いらくの恋をさかなにましら酒 恋文の正しき折り目雁渡る 抜歯は無事に終わりました。 麻酔が覚めて患部が少し疼…

聖樹はや十一月のレストラン  大久保白村

今年の名古屋駅のツリーはシンプルですが洗練されたデザインだと感じました。

京都句会・石山寺吟行

今日は京都句会でした。 石山寺の前は瀬田川 湖の細り細りて瀬田の秋 子規 燈籠に源氏香の図秋深し 哲半 見上げたる硅灰石に冬日差 伽葉 校倉の錠の錆色雁渡し 徒歩 薄紅葉くぐり石山詣かな 悦枝 秋闌くる源氏画帖の金表紙 万里子 小春日や賢子も在す源氏の…

伊吹嶺11月号

今月の風光集は六句でした。 赤茶けし遺稿の半紙敗戦日 書肆の灯に足を止めたり終戦日 湯の町の橋暮れてゆく厄日かな 一枚の稿に腕組み夜半の秋 誰よりも長き釣竿雲は秋 敦盛の海の引潮秋の風

一口で飲みたる水や竹の春 星野高士

少し歩いてきました。 あまり青くありませんが・・・ 自公惨敗ですが静かです。

日泰寺弘法市

今日は久し振りに日泰寺の弘法市に行って来ました。 愛知専門尼僧堂黄梅山正法寺 自宅から歩いて行く途中にあるお寺ですが、今日は比較的長文の説法です。 忘れ物専門の店に腕時計を買いに行ったのですが、こんな物も買ってしまいました、間に合っている物ば…

第二十三回伊吹嶺全国俳句大会

今日は京都での伊吹嶺全国大会でした。 大会の前に、会場のガーデンパレス前の京都御苑を吟行しました。 蒲郡の人三人を九条池の方へ案内したの ですが、雨の中御所ではない方に連れまわしてしまったので申し訳なかったかなと思っています。 良い句ができた…

露の世の永久の契りといふをいま  山田弘子

歳時記を眺めていて「露」の句を作ったことが殆ど無いことに気付いて、とにかく作ってみようと・・・。内容はともかく1時間で11句できました。20句目標なので残り9句を季語を変えながら1時間15分かけて作りました。「段段よくなる法華の太鼓」では…

108回カナリア俳壇

カナリア俳壇の結果です。 ○~◎葭紙に薄きかなもじ秋気満つ 徒歩 【評】わびさびの情調が伝わってくるしみじみとした句です。「葭紙に」か「葭紙の」か迷うところです。「薄き」だと、濃くなるイメージの「満つ」と少し齟齬を生じるかもしれません。一例とし…

さざ波のごとき雲出て十三夜  細見綾子

明後日の十五日は十三夜です。 十三夜は私の大好きな季語です。 河原地主宰の「カナリア俳壇」に、先ほど「後の月」で一句投句しました。さて、結果は如何に。

びわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル」

今日は京都句会でした。 びわ湖大津館イングリッシュガーデンの吟行でした。 仲間の内二人が同じ列車に乗っていたのに乗り越してしまい、唐崎まで行ってしまいました。 唐崎と言えば芭蕉に「辛崎の松は花より朧にて」という句があります。 乗り越したご本人…

伊吹嶺10月号

風光集の5句です。 手の甲に冷たき腹の毛虫かな 箱庭に地雷は多分ないだらう 梅雨寒や犬の棺の段ボール 匂ふまで顔を寄せたり梅雨菌 終点の駅は海の名土用東風

てのひらに二百二十日の茶碗かな  今井杏太郎

8月31日は二百十日でした。 掌の湯呑に「二百十日」を当てる勇気?はなかなか湧かないと思います。 私は 湯の町の橋暮れてゆく厄日かな 原句は「湯の町の橋の暮れゆく厄日かな」でしたが、河原地主宰が掲句に直してくれました。<の>が三つもあるのが気…

伊吹嶺9月号

風光集の5句です。 石庭の白砂光れる芒種かな 盛塩と酒を鬼門に半夏生 節穴を探る指先梅雨ふかし けふ夏至と太字で記すターコイズ 行々子宿のタオルを首に掛く

終戦日妻子入れむと風呂洗ふ 秋元不死男

今日は終戦の日。 www.youtube.com 赤茶けし遺稿の半紙敗戦日 徒歩 書肆の灯に足を止めたり終戦日

大弐三位

先日のパーティーのテーブルに百人一首の札が二枚りげなく置かれていました。一枚は大弐三位(紫式部の娘)の「有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする」俳句では見られないフレーズなので「忘れやはする」は忘れたのか忘れないのかが話題になり…

栗田やすし先生の米寿・『萬謝』出版を祝う会

今日はホテルインディゴ犬山有楽苑での伊吹嶺前主宰栗田やすし先生の祝賀会でした。

伊吹嶺8月号

今月の風光集は6句でした。 法灯の油にほへる清和かな 反転の胴うねらせて鯉の夏 水音は湖へ奔れり新樹光 雨音の細る夕暮れ山桜桃の実 硝子戸の内の暗闇虎が雨 硝子戸の外しらしらと竹夫人

第134回京都句会

3日は京都句会でした。近江富士(三上山)を間近の野洲駅に集合。バスで銅鐸博物館へ向かいました。 吟行句 金蛇や弥生住居をくぐり抜け 哲半 高床のねずみ返しや梅雨湿り 伽葉 赤米の一畝なれども青田風 徒歩 白蓮や軽やかに蝶羽ばたける 悦枝 梅雨菌色あ…

伊吹嶺7月号

今月の風光集の5句です。 桜ちる男ばかりの美人の湯 校門に守衛佇む夕桜 白河の関はもうそこ木の芽風 金堂に百灯揺るる暮春かな 初夏や一緒に走る犬と馬 今月号には私を含めて7名の作品と小文が「特別作品」として掲載されました。 「松の芯」 徒歩 行く道…