2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

谷崎潤一郎の『吉野葛』を読んでいます。 巻末の水上滝太郎の<『吉野葛』を読みて感あり>に興味深いことが書かれています。人を感動させる力は、静かな言葉の中にもあるはずだ。的確なる表現が何よりも力強いのである。よき声は必ずしも大きくはない。本文…

数年前から前伊吹嶺インターネット部長の国枝さんにHPビルダーを覚えるようにと言われていたのですが、今までぐずぐずと怠けていました。 国枝さんを始めベテラン幹部が大勢インターネット部から勇退されたので、奮起して伊吹嶺HPの落書の編集だけでもと取り…

今日も名大キャンパスへ。 付属図書館へ初めて潜入しました。 入館申請書に目的覧があるので「俳句の研究」と書きました。 大量の蔵書の背表紙を眺めていると案外疲れてきます。 民俗学の本に面白そうなのがあり、荷風とか谷崎の全集にも興味を持ちましたが…

今朝の地震。 遠方だったら大きいぞと思っていたら大阪でした。 孫と同年代の女の子が亡くなっていて言葉も出ません。 午前は腹部エコー検査とピロリ菌検査のための採血。 二か月前から右の肋骨の下が痛いので心配していましたが異常は見つかりませんでした…

伊吹嶺6月号遠峰集より私の5句 更返る波の泡沫敦盛忌 雁札を読まず三日や利休の忌 一木に卓袱台広げ花の宴 白き手に返すハンカチ花曇 しづかさの中の水音蝶生まる 名古屋市の補助での500円の胃カメラ検査を受けてきました。 鼻が大きい割には鼻の穴が細いの…

京都句会河原地主宰選7句 くるぶしの錆ゆく齢更衣 徒歩 面白いところに老いを感じ取りましたね。更衣との対比が鮮やか。 白シャツに肩甲骨の尖りかな 万里子 この尖った感じがいかにも盛夏を思わせます。生命力を感じさせる句。 二度三度押さへ麦わら帽馴染…

所用のため欠席でした河原地主宰の選(吟行句)が届きました 赤松の肌の渇きや梅雨近し 佳子 赤松が擬人化され、なまめかしさを感じました。独特の 感性が光る面白い句。 夏きざす街に尊徳青年像 英子 尊徳が現代の青年のように思われてきました。 造り滝疏…

夏きざす街に尊徳青年像 英子 やはらかく水面に触るる夏柳 万里子 夏蝶や幅二尺の行者橋 徒歩 行者橋縺れてこゆる梅雨の蝶 佳子 首塚へ軋む自転車路地薄暑 ゆうこ 朽ち壁の木舞にからむ蔦若葉 哲半 ほぐれ立つ紺鮮らけき花菖蒲 忽布 睡蓮の白よく映ゆる神の…