やたらと匂いを嗅ぐという悪癖が暴露されたが、子供の頃憧れた香りに珈琲がある。
どういうわけか父は珈琲を飲まさしてくれず、高校生になって初めて珈琲を飲んのだが、未だにこれは美味しいと思ったことはあまりありない。
そのわりに毎日頻繁に珈琲を飲んでいるのは、ただ珈琲を飲む行為が好きなだけなのかもしれない。
珈琲といえば来る8日に陸上部のOB会があるが、食事会の後名古屋駅のマリオネットアソシアのラウンジでお茶会というのが恒例となっている。
高島屋の上にも洒落た場所があるので、「たまにはここで」と言っても「いや上で」とホテルの方へ向かう。
普段なら立ち寄らない場所だが流れなので、鷹揚に構えたふりをして950円の珈琲を楽しむ。


    山霧の香の残りたる木椅子かな  永方裕子


霧に匂いはあるのだろうか?
今度機会があったら嗅いでみよう。