トリック画作家の渡邉健一さんから四国の旅の思い出を綴った冊子を頂きました。
その中から幾つか。
揚げたての穴子天ぷら呉の海
期せずして大和の命日花捧ぐ
今治のやきとり皮や春の酔い
南光坊より再開の遍路旅
接待に遍路の顔に戻るなり
声高く熱戦続く日永かな
居酒屋の客無き店の姥桜
春笋を浮かべて眠き朝うどん
遍路には畏れ多くも天皇寺
至福なるビールに五年若返る
鶯の声響きあう四国村
晩春の里に閃くエレキテル
寺よりもうどん巡りの遍路旅
花吹雪杖を納めて大窪寺