名古屋テレビ塔


蕉風発祥之地

 笠は長途の雨にほころび紙衣はとまりとまりの
 あらしにもめたり侘つくしたるわび人我さへ
 あわれにおぼえけるむかし狂歌の才士此國に
 たどりし事を不圖おもひ出で申侍る

 狂句 木枯らしの身は竹斎に似たる哉    芭蕉
     たそやとばしる笠の山茶花     野水
    有明の主水に酒屋つくらせて     荷兮
     かしらの露をふるふあかむま    重五
    朝鮮のほそりすゝきのにほひなき   杜國
     日のちりぢりに野に米を刈る    正平