京都句会三井寺吟行

この鐘、一突き300円です。
句会からお金を出し、さあ代表は誰だと皆尻込みする中ゆうこさんに白羽の矢が立ちました。

  佐保姫の力一杯三井の鐘  徒歩

  花の雨孔雀は瑠璃の羽広げ   英武
  鉈彫りの仏の笑みや花曇    万里子
  散る桜閼伽井の闇に水の音   佳子

  散りそめし桜艶けし園城寺   忽布
  旅疲れ花ひとひらを髪につけ  ゆうこ

  階の花弁を踏んで大師堂    秋麦


  鐘楼を越えて淡海へ花吹雪   範子
  見下ろしの参道花に埋もれけり 哲半
  トンネルに消ゆる疏水や花吹雪 徒歩

三高旧艇庫



河原地副主宰選5句

  残雪の伊吹の裾のうすみどり  万里子
特 たんぽぽの花束萎る夕堤    ゆうこ
  朝よりも小さき雪形伊吹映ゆ  秋麦
  谷毎に雲湧き出づる桜かな   徒歩
  居留地ベイブリッジも花の雨 万里子