クロード・ルルーシュ監督「男と女」


高校2年の時にハリー東森氏に強く薦められて見たものの何が何やらよく分からなかった映画である。
44年振りの鑑賞である。
たかじんの番組でオーストラリアの原発容認の人が、原発への対応の国民性として、イタリア人やドイツ人はパーっと頭に血がのぼるがフランス人は理性的だと評していたが、成る程と思わせるような抑制された真面目な作品である。
含蓄のあるユーモアもあって、「ほかにご注文は?」と言うホテルのレストランのウェイターを下がらせた男に、女が「何か注文してほしいみたい」と言う。
男が「喜ばせよう」と、ウェイターを呼び戻し一言「部屋を頼む」。
きょろきょろするウェイターが面白い。
この後二人は気まずく別れ、女は汽車で男は車でパリに帰るのだが、その後実に洒落たラストシーンが待っている。