あぢさゐや十三体の石如来 徒歩

7日は京都句会でした。

近江の穴太積の町坂本の吟行でした。

タイトルの句は10年前のこの地の滋賀院門跡で詠んだ句です。

連衆の佳子さんに言われて、そんなの作ったかなあ?と思っていたのですが、帰宅して調べて見ましたらありましたありました。

延暦寺の不滅の法灯の分灯

延暦寺は信長の焼き討ちに会ったのに何故不滅の灯?という謎ですが、焼き討ち前に山形県立石寺に分灯していたのでそれを再分灯したとのことです。

  卯月来ぬ筆文字のぞく破れ襖   哲半
  佇みて石の声聞く薄暑かな    伽葉
  門跡の高き水音風薫る      範子
  緑陰や餌にもみあふ鯉の胴    徒歩
  絵手紙を駅のポストへ花は葉に  悦枝
  若葉冷応挙の仔犬掠れたる   万里子
  法灯の仄かな揺れや春惜しむ   佳子
  門跡の庭に降り積む春落葉    秋麦
  若葉雨「入堂謝絶」の前に座す  英子
  石斛の花に古木の力瘤      俊雄