鳳凰の滴も金に寒の雨    秋麦
  寒の雨平等院の赤立てり   佳子
  神殿へ渡る朱の橋寒の雨   ゆうこ
  円窓にみ仏浮かべ冬の雨   哲半

  冬灯乳ふつくらと如来像   英武
  底冷の柱に薄る菩薩像    徒歩

  枝先の雨粒光る寒の入    忽布
  お迎へに上下あるらし耳寒し 万里子

昼食会場

伊吹嶺賞のお祝いをしていただきました。

伊吹嶺賞お祝い句

  ゑびす顔宝船より手を振れり   ゆうこ  
  松活けて年酒酌みてほがらなり 万里子
  伊吹嶺の高みに飛翔鷹一羽    忽布
  頂の白かがやけり初伊吹     秋麦
   芸術は爆発だ
  初夢や「歓喜の鐘」の鳴り渡る  哲半
  満天の星にひびけり除夜の鐘   佳子
  健脚の友たのもしき旅始     英武


いつもお世話になっている佳子さんにもお祝いです。
句会

河原地副主宰選

  冬の雨切り口白き麩を供へ   徒歩
  歳の市金のなる木を値切りけり 佳子
  戦債も盆栽も売る年の市    万里子
  自転車を縦に渡船の四日かな  徒歩  
特 伊吹嶺の真白となりて年暮るる 秋麦