今日は太秦広隆寺、昼食を挟んで蛇塚古墳を吟行しました。
句会は京都駅へ戻ってキャンパスプラザで行いました。


  太子殿まで蟻に道ゆづりつつ   悦枝
  若葉光笑みかすかなる弥勒仏   英子

  飛石を弁天堂へ未草       徒歩 

  娑羅の花待ちゐる苔の湿りかな  俊雄
  蝋梅の実りて深き緑かな     秋麦

  古代人祀らる小山青葉闇     忽布
  花南天揺らし羨道くぐりたる   ゆうこ
  石室の壁うす湿る芒種かな    万里子
  玄室の錆びし岩肌梅雨近し    佳子

  黒々と護摩木の文字を蟻歩く   英武


河原地副主宰選十句
  風五月窓辺に吊すカモミール     佳子 
  食卓に帰省子の椅子一つ足し     ゆうこ
  ドアベルの音澄む茶房五月来る    哲半
  木の洞をのぞき合ふ子ら青時雨    万里子
  川風や女鵜匠の竹箒         万里子
  猫膝に啜るコーヒー青葉寒      悦枝
  直情な漢の貌や遠郭公        忽布
  溶接の青き炎や梅雨に入る      忽布
  濃紫陽花水音絶えぬやすし句碑    英子
特 蝙蝠の羽音残して石舞台       惠光


副主宰の選に入らなかったので自選一句
  逢ふ前の御髪梳きをり麦の秋    徒歩