26年一月京都句会 宇治吟行

   いはくらに石一つ積む七日かな 英武
   磐座に小石積まるる冬日かな  徒歩
   張り替ふる火袋あまた花八手  哲半


興聖寺


   血天井のぞき見る背な冬日濃し ゆうこ



   

   初旅や宇治の宿木あをあをと  佳子



   宇治橋を叩く急流松七日    惣布 
   宇治川は大河なりしよ寒の水  秋麦


席題 「寒椿」

   山からの日差しを透かす寒椿  英武 
   廟堂にひとつ開くや寒椿    秋麦
   盛り砂に竹の結界寒椿     徒歩
   キリシタンの灯籠に落つ寒椿  ゆうこ
   ささ波に揺らぐ小橋や寒椿   哲半
   禅寺の古き鐘楼寒椿      惣布
   石庭に読経洩れくる寒椿    佳子


披講

講評 河原地副主宰

通常句会 河原地副主宰選
   宿の子が座布団運ぶ二日かな    徒歩
   力士来て店の華やぐ三日かな    哲半
   戦士なることなく生きてレノンの忌 徒歩
   バリカンの音賑やかに初仕事    徒歩
 特 深々と雪降る町で友祝う      惣布

今日の高得点句
   御籤読み首すくめたる春着の子   ゆうこ