京都句会キャンパスプラザにて
河原地副主宰選5句
珈琲の温みに九月はじまれり 万里子
一笛に渦巻きはじむ運動会 哲半
萩の宿水打ちなほす夕べかな ゆうこ
北山の裾濃の紺や冬どなり 哲半
特 茄子紺の鼻緒の硬し秋祭 忽布
地下鉄で竹田駅へ
吟行 鳥羽離宮跡
黄落や踏切見ゆる離宮跡 英武
秋の風顔失ひし石仏 万里子
けづられしお顔の薬師蚊の名残 徒歩
背伸びして槇の実摘めり離宮跡 佳子
颱風過離宮の木々の騒やげり 忽布
実南天岩にはねたる行者滝 ゆうこ
秋空に塔美しき御陵かな 秋麦