京都句会

今日の一句
  満潮のきららに鷺の飛び立てり  惠光
  上賀茂の空の深さよ桐の花    範子
  平積みの表紙まばゆし修司の忌  万里子
  遠伊吹土手に草笛吹けるまで   ゆうこ
  楽器屋のギター爪弾き夏きざす  忽布
  笙の音に白き花嫁風光る     徒歩
  ゆつくりと神輿渡れり花の下   秋麦
  春障子へだて伶人控への間    哲半
  藤揺るるたびに水輪のうまれけり 佳子
  機関車の汽笛高らか子供の日   英武


賀茂競馬吟行  上賀茂神社

  競べ馬腰にしようぶの児の進む  恵光


  上賀茂の空の深さよ桐の花    範子


  鞭上げて拝む乗り尻競馬     秋麦

  昂りて鼻孔全開競べ馬      英武
  全身に血管浮けりきそひ馬    ゆうこ
  朱の衣なびかせ疾駆賀茂競馬   忽布


  杜からの流れに橋の徂春かな   徒歩
  神水や社家の小橋の風すずし   佳子

大田神社の杜若

深泥池

  風に乗る泥のにほひや糸とんぼ  万里子