干支

飴山實の句集「辛酉小雪」、あとがきで「板行の日をもって書名とした」とあるように「辛酉」は干支である。
十干と十二支の組み合わせで干支(えと)。
この組み合わせは60あって、一巡して戻ることを「還暦」という。
なるほど、60才を還暦というのはこれか。
十干の甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸を五行に云々とややこしいので、「陽の兄(え)と陰の弟(と)」というところでとりあえず、うう〜ん俺は「陰」かと結ぶ。


辛酉といえば、革令(甲子の年)・革運(戊辰の年)・革命(辛酉の年)を三革と呼び古来変事が多いとされ改元などが行われたという。
日本でも戊辰戦争があったのは何かの因縁か。
長野県の高遠から諏訪に抜ける杖突峠に甲子と刻まれた塚を多く見かけるが、甲子は一番最初の年でもあり、調べれば調べるほど干支は興味が尽きない。