クリント・イーストウッド監督「父親たちの星条旗
硫黄島での戦闘とアメリカ本国での欺瞞に満ちた政治キャンペーンを描いた作品。
過去にジョン・ウェイン主演の「硫黄島の砂」という作品があり、これは父のオートバイの後ろに乗って見に行った。
プライベートライアン」以上の戦闘シーンを期待していた人は肩透かしであろう。
スピルバーグは一世一代の戦争映画を目論んでいた訳で、イーストウッドはそれと張り合うつもりはなく、質の良いドラマ作品を作りたかったのである。
イーストウッドの主眼は、愚かな命令を下す人間達と苦悩する兵士達だ。
3時間近い長さと戦闘以外のドラマが主体とはいえ退屈はしない。
時が経つにつれいい映画だったなと思うような作品である。
硫黄島での日米両国の戦死者に黙祷。


「いつもよりおしゃれな甘藷貰いけり」 徒歩