スティーヴン・キングダーク・タワー
ついに読了。
えっ!えっ!えっ?というような宿敵、ウォルターの呆気ない死。これはキングの確信犯的な破調である。しかし、死に様はある意味、キングの面目躍如。
何でもありの展開だが、それなりの整合性は保っている。しかし、7分ぐらいのおおらかさで読まないと???となる。
7巻からなるこのシリーズ。何しろ長い、長すぎる。
全巻通しての完成度を問われると「?」と首を傾げざるをえないが、キングも言うように、「旅の喜びは行く着く先よりもその過程にある」ならば、素晴らしく面白い物語である。
中でも第4巻「魔道師の水晶球」を1番としたい。
なお、ラストで主人公がエルドの角笛を持っていることが、何時か来る救済を暗示しているのではないか(1巻では持っていなかったような記憶)。