梅三分

今日は冷たい雨。

以前話題にした封筒の裏の書き込み。
また何枚かが本棚の隅の方から出てきて、こんな書き込みがしてあった。

沢木欣一「白鳥」あとがきより

私は昭和二十六年以来一貫して即物具象、写生を俳句の指針としてきたが、古稀以来、俳句は『抒情の詩』というより『認識の詩』ではないかと考えるようになった。
山川草木禽獣魚介、石くれに及ぶ森羅万象の生命力、存在感をしっかり見てとらえ、身の内側に入れることが出来ればと念じている。そして悲しみと同じにおかしみ、笑いが濃く出ていればこの上ない。