2013-03-04 ■ 俳句 俳句 句集「少長集」 飴山實この句集以後の句は表記も旧仮名遣いとなり心地よい句が並ぶ。 たとえば、 落葉するおとにさめゐるまぶたかなほんとかいなと思うものの、詩的感覚に魅了させられる。 「おりいぶ」の たしかな音で眠れぬ夜明けを来る牛乳屋 ビルの空にグラマン地階に剃刃研ぐ 冬の滝脇のラヂオに笑い声等から 橙の灯いろしぼれり牡蠣の上 柚子風呂に妻をりて音小止みなし 婚礼の透けてゆくなり桑畑等への変貌は誠に興味深い。