私が俳句を始めた時、知っていた句は、

古池や蛙飛びこむ水の音
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
やせ蛙負けるな一茶これにあり

この三つだけでした。
しばらくすると色々と覚え、自分の歳に近い作家が気になってきました。
そこで目に付いたのが正木ゆう子と長谷川櫂
正木ゆう子の師匠は能村登四郎。長谷川櫂平井照敏と飴山實。
中でも飴山實の句集に一番惹き付けられました。
飴山實の先生は沢木欣一。
花神コレクション 俳句 飴山実』という本でしたが、その中に沢木親子が静岡の飴山宅へ訪ねるという文があり、濃厚な師弟関係を微笑ましく思った記憶があります。
後に、沢木欣一師系の「伊吹嶺」という俳句会に私がお世話になるとは思ってもみませんでした。