3月7日(火)は京都句会でした。
バスの切符が売り切れてしまったので、JR在来線で行きました。
集合の山科駅に早く着いたので駅前の喫茶店で寛ぐことにしました。

  山科の駅降り立てば木の芽風  忽布

午前の時間を使って小野小町ゆかりの隋心院を吟行しました。
遅咲きの八重紅梅が有名なのですが見頃はまだまだ先でした。
ネット部オフ会で深草少将ゆかりの欣浄寺を吟行したことがありますが、深草少将が小町に会うために毎夜通った(百夜通い伝説)先がこの隋心院だと云われています。

  せせらぎに首ゆらしたり花なづな 万里子

  混み合へる小町の絵馬に春の風  悦枝
  梅が香や絵馬に乙女の願ひごと  俊雄

  竹被ふ小町文塚寒戻る      秋麦
  文塚の台座に梵字春しぐれ    徒歩

  透きとほる小町の井戸や水温し  英子

  足裏に縁の木目を得て春日   哲半
  冴え返る門跡寺の廊下鳴る   惠光
  春霙くらきに老いの小町像   佳子