父の遺品の本でよく開く一つ、皆川盤水編。

北は、
   春疾風船の傾ぎに見る離島  深谷雄大
から南は、
   夕月夜乙女の歯の波寄する  沢木欣一
まで詳しい鑑賞が付く。

岐阜では、
   闇中に山ぞ峙つ鵜川かな  河東碧梧桐
他に、
   流れ鵜を労はる己が指噛ませ  栗田やすし