伊吹嶺10月号「岐阜提灯」12句 栗田やすし より

  
  ふるさとに来て妻と食ぶ鮎なます


故里での鮎の<生>の味に故里の実感を感じます。
一句の中で「鮎なます」が生きていると思いました。

「秋風」8句 河原地英武 より

  
  ホースより水のむ人や原爆忌


水を求めてさ迷った被災者との連想から付き過ぎの句と評するのは簡単ですが、それよりもホースから水を飲むという荒々しい行為に原爆への怒りを思いました。