俳人協会の月間新聞?「俳句文学館」12月号より。

第23回俳人協会俳句大賞

伊吹嶺から数名の入選者がありました。

大串章

  幽霊が客にささやく夏芝居   森靖子
  洗ひたる髪を束ねて授乳せり  中斎ゆうこ

田島和生選
  あご紐の伸び切つて子の夏帽子 東口哲半

源鬼彦選

特 鮎釣りの岸に義民の刑場碑   山本光江
  一人居のいよいよ無口水中花  鈴木真理

ゆうこさんと哲半さんは京都句会での仲間ですので少し述べさせていただきます。
選考会の見出しにも「具象を踏まえた奥深さ」「作為を抑えるということ」とありますが、彼らの今までの実直な写生の繰り返しの賜物だと思います。
私も投句していますが、「具象・・・」「作為・・・」と読むにつれて顔が赤らむ思いであります。