昨日は京都句会でした。
寒さを考慮して午前の吟行は中止とし、午後から通常の句会と席題の句会を開きました。
河原地英武主宰選10句
鍬入れし土の湿りも春隣 俊雄
赤札の靴の試着や日脚伸ぶ 佳子
轆轤場の棚に片目の福達磨 恵光
冬帽の母へ漕ぎゆく三輪車 万里子
苔むせる羅漢千体雪しぐれ 佳子
音絶えて真夜に降る雪残務あり 秋麦
根こそぎに倒れたる樹の芽吹きけり 俊雄
春立つや菜の花色のオムライス 万里子
貝殻の壊れやすさよ草城忌 徒歩
特 百合鴎首を傾げて寄り来たり 悦枝
料峭や屈みて消せる煙草の火 英武
席題「立春」「春の夕」「芽吹き」
私の選
芽吹き初む手のひらほどの日当たりに 万里子
鐘音の湖渡り来る春夕べ 俊雄
一畝を片づくまでと春夕べ 恵光
私の句
鳥羽殿を出たる孤鞍や春夕べ
河原地英武主宰選
春夕べ風呂場の桟に糠袋 哲半
鐘音の湖渡り来る春夕べ 俊雄
やはらかき風つれ帰る春の暮 秋麦
煎餅の小海老浮き立つ春の夕 英武