2月京都句会

昨日は京都句会でした。

寒さを考慮して午前の吟行は中止とし、午後から通常の句会と席題の句会を開きました。

河原地英武主宰選10句

  鍬入れし土の湿りも春隣      俊雄
  赤札の靴の試着や日脚伸ぶ     佳子
  轆轤場の棚に片目の福達磨     恵光
  冬帽の母へ漕ぎゆく三輪車     万里子
  苔むせる羅漢千体雪しぐれ     佳子
  音絶えて真夜に降る雪残務あり   秋麦
  根こそぎに倒れたる樹の芽吹きけり 俊雄
  春立つや菜の花色のオムライス   万里子
  貝殻の壊れやすさよ草城忌     徒歩
特 百合鴎首を傾げて寄り来たり    悦枝

料峭や屈みて消せる煙草の火      英武


31年2月京都句会克

席題「立春」「春の夕」「芽吹き」

私の選

  芽吹き初む手のひらほどの日当たりに 万里子
  鐘音の湖渡り来る春夕べ       俊雄
  一畝を片づくまでと春夕べ      恵光
私の句
  鳥羽殿を出たる孤鞍や春夕べ

河原地英武主宰選

  春夕べ風呂場の桟に糠袋   哲半
  鐘音の湖渡り来る春夕べ   俊雄
  やはらかき風つれ帰る春の暮 秋麦

  煎餅の小海老浮き立つ春の夕 英武