昼食、この部屋の片隅に
今回の京都句会は暑さを考慮して吟行を中止して室内での句会でした。
10時半から1時間、席題2句の句会を2回やり、昼食を挟み通常句会・兼題句会を4時までという進行でした。
席題「立秋」「七夕」「原爆忌」「残暑」
高得点句
肩触れし七夕笹や逢魔時 忽布
河原地主宰選
七夕の風に乾きし笹の音 佳子
約束は西口で五時星祭 万里子
工事音一時止みて広島忌 悦枝
メス跡を指でなぞりし秋暑かな 俊雄
庭隅に小鳥の墓標今朝の秋 英武
通常句会
高得点句
炎天の街へルージュを濃くひけり 佳子
河原地主宰選
出番待つ女をあふぐ団扇かな 徒歩
暮れ際の山むらさきに魂迎 俊雄
天険の峯に舞ふ鳶夏惜む 俊雄
暑き日や米屋五段に塩袋 哲半
特 延命の病室の寂遠花火 万里子
わが影に雀入りたる酷暑かな 英武
兼題「短夜」「プール」「蚯蚓鳴く」
高得点句
鳴り止まぬスマホの警報明け易し 秋麦
河原地主宰選
蚯蚓鳴く崇徳上皇流刑の地 万里子
顔浸くるたびに褒めらるプールの児 佳子
預かりし子の高熱や明け易し 佳子
蚯蚓鳴く大岩流れ着きし川 英武