今日は京都句会でした。


  哲学の道に天突く桜さく    悦枝
  カップルのひそひそ話初桜   惠光
  絵歌留多のするめ泳げり春の昼 万里子

  花きぶし疎水の人出逃れきて 徒歩

  坂がりの宮へ木五倍子の花ゆるる 哲半
  御手洗に真清水汲めり花きぶし  佳子

  御手洗の中紅白の落椿     秋麦
  蹲踞に椿の落ちし昼の闇    俊雄

  日光てふ椿のうへを昼の月   英武

河原地副主宰選7句
  春月を真上に京の裏鬼門    俊雄
  水門を抜くる白鷺花菜風     佳子
  鍼のつぼ探られてゐる花の冷   俊雄
  水郷の空の広さよ鷺巣ぐむ    惠光
  チェロ背負ふ少女駆け出す春驟雨 万里子
  襟首の透くる舞妓や木の芽時   哲半
  永き日や網に掛かりし土器破片  佳子
特 雲雀野の光の中に襁褓替ふ    俊雄


  すぐに来る牛丼すこし花疲れ   英武