落ちてゐし種ふくらめる雨水かな 滝沢伊代次

今日は二十四節気のひとつ、雨水。

七十二候では、雨水の初候は「獺祭魚(かわうそうおをまつる)」。かわうそが捕らえた魚を川岸に並べている様子が、人が祭りのときに物を供える様子に見えたことから生まれた季節の名前です。

 獺祭やキュッキュと磨く窓硝子 徒歩

獺は何て鳴くのかなと想像した時、私の頭の中で「キュッキュ」と鳴きました。それでこんな句ができました。

 新札を財布に獺の祭かな

この句は祭りからの連想で今日は新札をぐらいの発想でしょうか。

正岡子規には『獺祭書屋俳話』という著書があります。