3月京都句会 義仲寺吟行

今日は雨の寒い中、近江膳所の義仲寺での吟行でした。

まだ芽柳の門前

  雨ふふみ天へ挙れり牡丹の芽  哲半
  御文庫に鍵穴二つ木瓜の花   範子
  春泥にすべつて掴む巴塚    伽葉
  あな細き翁の杖や春時雨    徒歩
  扁額も桜も古りて春寒し    悦枝
  料峭や文庫の黒き鉄扉閉づ   万里子
  木の芽雨茅葺堂の軒雫     佳子
  夢一字俳人墓に春の雨     秋麦
  義仲寺の釣瓶を濡らす春の雨  英子
  雨ひと日義仲寺の梅咲き満てり 英武

伊吹嶺3月号

 

風光集より私の5句

 幼子の深き眠りの聖夜かな
 年の瀬や町に書店のひとつ消え
 数へ日や若き御霊に「お〜いお茶
 忘年やダウンライトの二人席
 福引の当たりの鐘に恥じらへり


昨年から始まった栗田前主宰選の「寒月賞」。速報上位5編以外の高点12編の中に私の作品が入っていました。
ひとつのテーマで纏まった作品ではないし、弱い句も混じっていますが、ある程度は期待してましたのでほっとしました。

第一回「寒月賞」応募作品20句 徒歩
 青空へ汽笛高鳴る不死男の忌
 八月や昭和の厚き時刻表
 再婚の母の写真や終戦
 逆さまに切手貼りたり残暑なほ
 新涼や窓より子供たちの声
 食べ過ぎて嘔吐する母敬老日
 診察を待つ間のいびき秋の昼
 名月や坂の上なる純喫茶
 柔かくタオルを絞る居待かな
 秋果盛る白磁の皿をよく冷やし
 秋光や洗ひ終へたる匙二本
 三日間休む貼り紙小鳥来る
 重陽や職楽しんで五十年
 胸張つて大き息する秋気かな
 挨拶のメモ大き字や菊日和
 からくりの見得張る正午空高し
 耳朶をつまめば温し十三夜
 水槽の魚外見る夜長かな
 占卜は大器晩成いちやう散る
 やはらかき握手の別れ白秋忌

楡家の人びと2

『楡家の人びと」はまだ登場人物や病院の建物の紹介の段階ですが、皮肉たっぷりにからかっているような感じです。う~んやはり『どくとる マンボウ 航海記』の作者なんだなあと懐かしく思いました。

本が少し重いので寝転んで読むのが難儀です。

楡家の人びと

私の20才前後にせっせと読んでいた小説の中でついつい読みそびれてしまった作品に北杜夫の『楡家の人びと』があります。
ネットの記事で三島由紀夫がこの作品を絶賛しているのを見つけたので「ふ~ん」という感じで読み始めました。
作者の家族をモデルに、大正4年から昭和21年までの祖父の立ち上げた精神病院を主に舞台にしています。
父親の斎藤茂吉がどのように描かれているのか興味がありましたが、歌人としての父親には触れていないようです。

マトリックス

知人に「マトリックス」の大ファンがいて、どんなものかと三作品を録画してみました。

第一作はそこそこ良かったのですが、第二作の長い格闘シーンが同じことの繰り返しのように見えて耐え切れず早回しにしたのですが、何回目かのアクションシーンでついに居眠りをしてしまいました。

ということで半ばで断念。第三作も削除してしまいました。

そういえば、「ジョン・ウィック」も格闘シーンがくどかったなあと思い返しています。