知恩院


  夜べの雨草に残れる御忌詣  藤本美和子


京都を訪れた時は時間の許す限り五条坂大谷本廟へ寄ることにしています。
20日はそんな日で、雨の中蹴上まで歩いたのですが、知恩院の裏門に「御忌大会」という貼紙を見つけました。
少し覗いてみたのですが、いかにもプロの仏教関係者と思われる人たちとすれ違いました。
中には入りませんでしたが、本堂からは読経と思われる大きなざわめきが洩れ聞こえました。
ホテルで歳時記を開いてみるとありましたありました。

「御忌」

浄土宗の開祖法然の命日に行われる法要。命日は陰暦一月二十五
日だが、明治十年より四月十五日から二十五日まで行われるよう
になった。昔の京都の人は一年の寺参りの始めとして遊山も兼ね
て着飾って詣でたため御忌小袖、衣装競べ、弁当始といった。