昨日は今年最後の京都句会でした。
午前の通常句会の河原地副主宰選の4句です。
特選句は作者の都合により未発表とさせて頂きます。

  伊那谷や児の顔ほどの林檎もぐ   惠光
  黄ばみたる父の書の「夢」冬ごもり 佳子
  冬灯漏る納屋に剥き柿艶めきて   哲半
  水引を綯ふ手しなやか小六月    惠光

河原地副主宰の一句

  開戦日署名乞ふ声聞捨てに  英武

昼食後JRで嵐山へ場所を移し鹿王院をメインとした吟行をしました。
河原地副主宰は所用のため吟行会は欠席となりました。師走ですね。


長慶天皇嵯峨東陵

  陵の松葉匂へる冬日かな   徒歩
安倍晴明墓所

  冬日差す右肩下る辻地蔵   秋麦
  軒瓦埋まる土塀に冬日濃し  ゆうこ

鹿王院


  鹿王院廻り疲れて日向ぼこ  忽布

  光背のごとき冬日阿弥陀仏 佳子
  冬ぬくし眼優しき義満像   万里子

  舎利殿の扉音立て冬ざるる  哲半

  舎利殿の擬宝珠冬日を照りかへす 惠光


嵐電の音の聞こえる喫茶店で句会。


今年最後の句会ということもありまして、句会報の後のメールのやりとりも熱のこもった内容となりました。


時々参加させていただきましたが、吟行地が初めての所ばかりで

本当に楽しく勉強させていただきました。

京都句会の皆さんは吟行に馴れておられるので、きちんと短時間

に俳句を詠まれるのに驚きました。

来年も時間の許す限り参加させて下さい。

お願いいたします。

惠光


今日の鹿王院を宿坊として泊まった時
朝行は部屋の座布団を持っていき、
ご座の上に敷き、座禅を組みました。
30分ほどの読経のあと朝食でした。
ご飯、うすいお味噌汁、ひりょうずの煮物、くらいかな?
裏庭にも竹林があり、住職が竹を伐り
塀から小物まで全部手作りするそうです。

部屋にはポットに白湯があるのみ、
暖房・冷房・テレビなし。
石鹸あるのみ、シャンプー・ドライヤー・寝間着持参。

モヤモヤの記憶で、これくらいしか
思い出せませんが、
ザ・宿坊でした。

ゆうこ


昨日の吟行は鹿王院でしたが思いのほか立派な禅寺で、一回りした後の日の当たる
濡れ縁での日向ぼこは最高でした。
来年もよろしくお願いいたします。

忽布



12月句会、吟行もとても楽しかったです。
鹿王院は期待以上のすばらしいお寺でした。俳句を始めていなければこのお寺を訪れる
こともなかったと思うと、やはり俳句やってよかった! とつくづく思います。ゆうこさんのように坊泊まりもいつかやってみたいな〜 

山田万里子



久しぶりの、好天の吟行。
鹿王院も奥が深いお寺でしたね。
次回は新年と云うことになるのですか。
年々早くなる時の流れに棹さしたいところです。

秋麦