京都市西京区大原野西行法師が出家した寺と言われる勝持持と大原野神社で、京都句会とインターネット部の方々との合同吟行会を行いました。
いつものオフ会とは少し違うのは普通の句会と吟行句会の二本立てというところです。
京都句会にインターネット部の有志の方々が参加したという感じです。
河原地副主宰のお話は笑いながらの語りではありますが、京都句会の2年目に向けた熱意と自負の思いを感じました。
そして今回初めてお会いした、奈良句会を立ち上げられた河村恵光さん。
その奈良句会を語る時の目の光に強い思いを感じたのであります。




   草餅に深き笑くぼや大原野  孝子

   大原の風を背に受け青き踏む  国枝洋子

   地に届く影も枝垂れて桜かな  範子

勝持寺仁王門

   腕もげて仁王にらめり花の寺 恵光

   登り来て初音聞きたり花の寺 秋麦


   胎内仏堂へ差しこむ花明り  ゆうこ
西行桜

   色秘めて西行桜揺るるなり  哲半
   鏡石に西行桜の淡き影    秀子   
   咲きみちて西行桜しづかなり 英武


   這ひ出でし太き走り根老桜  徒歩
   花影や木肌露はに撫で仏   美智子

   山寺の沼に朽木の芽吹きかな 佳子
   天蓋は芽吹きの楓観世音   和代
この近辺は筍の産地で見事な竹林があるのですが、頭の中は勝持寺での句の推敲で一杯で、写真を撮ることを忘れてしまいました。


   人気無き土俵に注ぐ春日かな 忽布


   極楽てふ橋を渡るや四月馬鹿  隆生

   拾ひたる杖を潰して花を見に 坪野洋子
句会場 大原野神社の大広間