伊吹嶺平成23年12月号巻頭作家作品「鞍馬」より


    水占のみくじ沈める初涼かな  東口哲半


鞍馬であるから貴船神社であろうか、初秋の澄んだ霊水にみくじが沈んでいる。
昨日までの残暑が嘘のような秋の気配に句帳を広げる。