9月京都句会


令和1年9月京都句会

兼題「残」「九」を含む7句提出70句。

河原地英武主宰選
  吉みくじ結ぶ柳に秋の風     悦枝
  鴨川に玉浮子の赤秋気澄む    哲半
  古九谷の翠に盛れる菊膾     万里子
  細筆の穂先整ふ白露かな     万里子
  西瓜畑荒らす鴉に鍋叩く     恵光
  恋文に国の検印蚯蚓鳴く     徒歩
  秋涼し残金尽きし徒枕      徒歩
  残欠の埴輪の眼秋闌ける     忽布
  校庭に猿の居座る残暑かな    悦枝
特 石鹸のロゴの磨り減る震災忌   徒歩

  トレパンに草の染みある九月かな 英武