渉成園吟行

  窓を拭く京都タワーに大西日  俊雄

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  蝉しぐれ岩に座りて瞑想す   英子

  亀の井の干上がる底へ蝉の声  哲半

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  碧虚子と句碑の並べり蝉時雨  徒歩

  緑陰に形違へて句碑三基    万里子

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  木の節に似し朝蝉のまだ鳴かず 悦枝
 

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  緑なす池に紅敷くさるすべり  佳子

  百日紅散りし池面の平らかに  秋麦

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  弦弾くやうにあめんぼ戻りけり 英武

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食後、本番の句会に1時間ほど余裕があったので、2句提出の席題を2回行いました。

題は1回目が「当、貸、暑、西瓜」2回目が「協、解、七夕、ソーダ水」。

席題1回目河原地主宰選

 明けの空見つつ麦茶の当直医  哲半

 舐めて貼る切手三枚秋暑し   佳子

 吐く息の焔のごとき酷暑かな  英子

 星涼し貸し自転車にをみな乗せ 英武

席題2回目河原地主宰選
 帯解いて汗のふきだす舞子かな  佳子
 星今宵幼馴染みと乗り合はす   悦枝
 解く帯に猫のまつはる夏座敷   英子
 解剖の済みし蛙を教卓に     英武