「伊吹嶺」9月号が届きました、編集部の皆様ありがとうございます。
まずは、時折コメントを頂く埼玉県川越の桑原健次さんの四句。


    送られし菜よりでで虫こぼれけり  健次
    研師より包丁受くる夏初
    廊下まで響く産声聖五月
    薔薇匂ふ女ざかりが裸婦描く


とりあえず、私の三句。


    潮風の駅前広場夏つばめ    徒歩
    札所まで二丁の標青葉風
    級長になつてふた月ソーダ


兼題の「山彦集」から、ネット句会・京都句会の仲間浜野秋麦さんの特選句。


    すぐ落つるひとり遊びの草矢かな   秋麦


ついでに秀逸入選の私の句。


    谷暗き倶利伽羅峠草矢射る    徒歩