河原地副主宰選五句
蔵涼し印揃へて出荷の茶 哲半
古戦場駆けるSL植田風 佳子
夏帽の紳士抱へし籠に猫 万里子
夏湖へかはらけ白き弧を描く 佳子
特 青時雨僧坊跡に鹿の骨 佳子
昼食後、茶道と機業の町西陣を吟行しました。
蹴鞠の神社 白峯神宮
水無月の社にサムライブルーの旗 万里子
突き当り多き西陣花南天 徒歩
梅雨空を屋根の鍾馗の睨みたる 万里子
鎖樋つたふ雫や花ざくろ 佳子
梅雨に来て苔美しき摩利支天 秋麦
茶家歩む未央柳の揺るる路地 哲半