「伊吹嶺」29年9月号遠峰集より私の句です。

  富士の水溢るる社緑さす
  枕頭にメモと鉛筆明易し
  図書館の静かに混めり半夏雨
  梅雨晴やバケツはみだす湖の鯉

あと一句あるのですが、先月号にも同じ句が掲載されています。
何たることか、続けて同じ句を投句するというミスをしてしまったのです。

「青山」主宰山崎ひさを氏の「思い出すままに」という連載があります。
今月号は「秋元不死男先生のこと」というタイトルでした。
たまたま8月のネット句会で「不死男忌や書架の一段からつぽ」にという句を出しましたので興味深く読みました。
この句、点が入りませんでしたがチャットの合評会では国枝さんが誉めて下さったので嬉しかったです。

栗田先生のコラムでは、昭和五十年十月の馬籠での風中部俳句大会の思い出の中で、飴山實氏の名が出ています。
花神社刊「飴山實」の年譜によれば、昭和五十一年五月の三十周年記念号までで「風」への出句はほぼ止む、と書かれています。
昭和五十年といえば、飴山實の第三句集「辛酉小雪」の頃なので、馬籠の句はないかと探してみましたが見つかりませんでした。