義仲寺の前は旧東海道
昭和35年頃まではすぐ前が琵琶湖だったそうである。
飴山實はここで「湖霧に濡れては覚めん龍の玉」と詠んでいるが、昭和56年発行の『辛酉小雪』の最後から二句めに出ているのでそれから20年後頃の作であろうか。

定例句会自選一句

   苧殻さす足傾きて茄子の牛    初枝
   暑気払ひ滾るシチューを独り喰ふ 忽布
   本棚に艶本一書ちちろ鳴く    徒歩
   林間の風のたまりや秋あかね   秋麦
   秋風やカンバス肩に植物園    哲半
   白蓼の花に川風離宮道      佳子
   教室の椅子引く音や秋の暮    英武
私の選んだ特選句
   宝石の名をもつインク冷やかに  英武