一行の心を籠めし年始状  高浜虚子

伊吹嶺1月号風光集より私の五句

 風なくて草の高さを秋の蝶
 鉢巻し見てゐるだけや運動会
 柳散る旧商会のアーチ窓
 秋深し頬剥落の憤怒像
 秋果てぬ合ふも別れも手を振つて