オークションで落札した沢木欣一の書が届く。
春から新年まで約550句の解説入りの句が並ぶ。
春の句を沢山読みたいと思っていたのでグッドタイミング。


   立春の米こぼれをり葛西橋  石田波郷


この句、「立春」の季語を踏まえ、米のこぼれているのを見つけて平和な暮らしが戻ったことを実感している句だと思っていたが、ここには「食料配給の時代で、米はなかなか口に入らない貴重品。橋の上にこぼれている白米の白さが印象的で、人間の生きるかなしさを訴える」と書かれている。