常寂光寺吟行

  見はるかす嵯峨野の里や晩夏光  忽布

  行く夏の遠の町並み小倉山    徒歩

  宝塔の裏も表も炎天下      英武

  青苔に湿る色あり石仏      哲半 

  ありぢごく真昼の砂の動きたる  万里子


  麦藁帽片手に昼の鐘つけり    佳子


  片蔭に人力車避け嵯峨小径    ゆうこ


昼食

  落柿舎の蝉声しみるほたる壁   秋麦


今日の吟行句会は商品が付きました。
今日初参加の山田万里子さんが(ありぢごく)の句で副主宰の選も含む断トツの高得点で賞品を獲得しました。
万里子さんは伊吹嶺の添削コーナーにも参加されているそうです。

通常句会河原地副主宰選
  虫除けの効かぬ藪蚊や一揆寺  ゆうこ
  夏祭補習帰りの鞄下げ     ゆうこ
  辻々で団扇を貰ふ逢魔時    徒歩
  鉾立や縄の塵浮く水たまり   哲半
特 鉾組し荒縄匂ふ薄暮かな    徒歩