昨日2月10日は京都句会でした。
高速バスですので雪が心配でしたが、今までで一番早く京都に到着しました。
午前は駅前の京都キャンパスプラザで通常句会。
河原地副主宰選

  北山の稜線にじむ雪催     万里子
  愛想よき鬼より買へり年の豆  万里子
  枯れきつて葦原白くかがやけり 佳子
  火酒呷り胸焦したる余寒かな  忽布
特 日の丸の扇子合図に鬼やらふ  徒歩


昼食後六波羅六道珍皇寺六波羅蜜寺の吟行。
辞書には六波羅は「鴨川の東五条から七条の間の地名」と書かれています。
平清盛平氏政権の中心であった場所です。
こんなのもありました。


皆さん買われました。

六道珍皇寺

  冴返る閻魔の鏡我映し  佳子

  獄卒像残る寒さに指二本 哲半
  春灯下胸板光る薬師像  ゆうこ

  きさらぎや彼岸へ続く深き井戸 万里子
  春浅し冥府通づる井戸深し   忽布

  黄泉返る井戸新しや春名のみ  秋麦
  腹這へる邪気の拳や冴返る   徒歩

  願掛の銭にたつぷり寒の水   英武

番外です。

皆さんとお別れし、帰りのバスの時間を一時間早める手続きをして、それでもまだ時間が余ったので伊勢丹の万年筆売り場へ行ってみました。
そこで河原地副主宰とばったり出会ったのです。
同好の士?とはいえ年季が違いますので、密かな楽しみの邪魔をして申し訳ありませんでした。