先日の京都句会では、拙句の例で申し訳ないのですが、「一寸の鉛筆削る我鬼忌かな」を特選で採ってくれた佳子さんが「一本の鉛筆に執着することと芥川龍之介とが微妙に呼応する」と述べてくれました。
私が「<一寸の鉛筆>に作意の匂いはないでしょうか」と発言すると、すかさず河原地副主宰から「本当に一寸まで鉛筆を削るか〜?」と突っ込みが入りました。
白状すると、家の一番短い鉛筆は5センチ弱でして、さすがに一寸のはありません。
「地球儀を明るくしたるはたた神」では秋麦さんが「<地球儀>に作意を感じるなあ」と言うのに対して、副主宰が「いえこれは素直だと思いました」と誉めてもらいました。
この後場所を喫茶店に移して俳句の作意に関して侃々諤々の議論が行われ、しっかりと俳句を堪能したのでした。
「来月はまだ暑いですが大津の義仲寺で吟行会と定例の句会をどうでしょうか」と佳子さんから提案があり、副主宰が「いえいえ暑くても思い立ったら吉日」と、またまた楽しい句会になりそうです。