第14回京都句会
京都市植物園吟行 兼題一句 「杜若」


   走り根に虫の交尾や新樹光    徒歩

   六弁をすべて開きてかきつばた  秋麦

   艶やかな双葉葵や祭待つ     佳子

   青もみじ池面ま近に枝垂れたる  忽布

   日傘より淡き花弁や野草展    英武

昼食後ウィングス京都にて句会
今日の一句
  真つ白な敷布に替へし薬の日    忽布
  千年の神木(かむき)に新芽宮参り 徒歩
  奉納の短冊鳴らし桜東風      秋麦
  刈り込みし枝で枝結ふ柳かな    哲半
  風とほる鍵屋の茶屋や蕨餅     佳子
  医務室へ小暗き廊下蟻の列     英武
河原地副主宰選
  真つ白な敷布に替へし薬の日    忽布
  刈り込みし枝で枝結ふ柳かな    哲半
  修司忌や馬糞の匂ふ競馬場     徒歩
  板の間が心地良くなる立夏かな   忽布
特 路地裏に煮炊きの匂ひ荷風の忌   徒歩

各コメント
  千年の神木に新芽宮参り 

千年、新芽、宮参りの対比が鮮やか 秋麦

  医務室へ小暗き廊下蟻の列  
蟻の列がシュール    秋麦
古い小学校のなつかしさ 忽布 

  ペン軸の銀の匂ひや若葉冷  英武
ペン軸の冷たい匂いと若葉冷がよく合っている 佳子

  刈り込みし枝で枝結ふ柳かな
非常に目の良く効いている句  徒歩
副主宰も現場で見ないと作れない句と評価